2011年12月10日

相手にされない大英帝国の孤立、26対1



http://japanese.cri.cn/881/2011/12/10/241s184054.htm
 欧州議会のイェジ・ブゼク議長は9日、EU・欧州連合サミットで、「イギリスはEUの多数の加盟国が危機に対応するために取った財政規律を強化するなどの新規定に反対している。これは一体化プロセスを推進する努力と相容れないものだ」と述べました。

 9日未明、ユーロ圏17の国とEUの6ヶ国のユーロ圏でない加盟国は今悪化している債務危機に対応するため、政府間条約を締結して財政規律を強化することを決めました。イギリスはこの決定に反対の意を示しました。

 ブぜク議長は、「イギリス以外の26のEU加盟国はいずれも、EUの新規定を支持すると私は信じている。これは『26対1』のことだ」と述べた上で、イギリスに対して、EUの加盟国として自分の義務を履行すべきではないか」と警告しました。

 なお、イギリスのキャメロン首相はEUサミットの記者会見で、「イギリスはユーロ圏諸国が心を一つにして問題を解決するよう希望する。しかし、これはEU条約枠組内でしかできない。この条約は単一市場及びイギリスの利益を守ることができるからだ」と述べました。


http://news24.jp/nnn/news89026748.html
 ベルギー・ブリュッセルで開かれていたEU(=ヨーロッパ連合)の首脳会議は、信用不安の拡大を防ぐため財政規律を厳しくすることなどで合意し、9日に閉幕した。一方で、EUの基本条約の改正に強く反対したイギリスと他の加盟国の間で対立が深まる結果となった。 2日にわたる会議では、ユーロ圏の各国の財政赤字が3%を超えた場合、自動的に制裁を行うことなど財政規律を強化することで合意した。しかし、EUの「基本条約」を改正して制裁措置などを盛り込むというフランスとドイツの提案にイギリスが最後まで反対し、条約の改正は断念することになった。 フランス・サルコジ大統領「EU27カ国での条約改正を望んでいたが、“お友達”のイギリスの立場によって不可能になった」 閉幕後の会見で、EU・ファンロンパイ大統領は、イギリス以外の全ての国が来年3月までに新たな条約を結ぶ見通しになったことを明らかした。 ファンロンパイ大統領「事実、26人の首脳が努力に加わることに協力的だ。彼らは、ユーロが大切なものだと理解している」 イギリス・キャメロン首相「我々は決してユーロに参加しない」 債務危機を乗り越えるため各国が結束するはずの会議だったが、逆に内部での対立が表面化し、一枚岩になれないEUのもろさがあらためて浮き彫りとなった。


 イギリスは欧州統合の過程でERM(Exchange Rate Mechanism)という欧州各国の為替相場を一定の範囲内に収める枠組みに参加し、為替相場の変動幅をだんだん固定して円滑に共通通貨ユーロに移行する見積だったのだが、1992年に「イングランド銀行を破産させた男」ジョージ・ソロスが引き起こしたポンド危機により、イギリスはERMからの脱退を余儀なくされた経緯がある。このため、イギリスは今でもポンドを使っている。昔のファラデーの20ポンド札を持っているが、なんと10年くらいで使えなくなるという詐欺みたいな紙幣である。

 アンゲラ・メルケル独首相とニコラ・サルコジ仏大統領は、今回のギリシア、イタリア、ポルトガル、スペインのユーロ危機に対して、財政規律強化のため、条約改正を牽引し、危機に瀕している通貨ユーロの保護に向け、法的拘束力のある規則の承認に取り付けようとした。しかし、イギリスのデービッド・キャメロン首相はイギリスの国益のために、「金融市場の規制に関する決議にはEU加盟国の全会一致が必要だ。」と主張。ドイツとフランスがこれを拒んだ。イギリスは26対1で完全に孤立し、聾桟敷、蚊帳の外に置かれている。

 「金持ちを貧乏人したところで、貧乏人が金持ちになるわけではない。」の名言をもつ鉄の女、マーガレット・サッチャーの有名な「No No No」演説。今では、夫が死んだのも忘れるくらいに惚けているらしい。


 アンゲラ・メルケル独首相とニコラ・サルコジ仏大統領は、「ユーロ圏17ケ国で解決策を決めることになりそうだ。」と語っている。この先、ユーロ圏17ケ国のみで動くことになりそうだが、所詮一時凌ぎに過ぎない。

 ユーロの通貨統合で、ドイツやフランスは域内での輸出で利益を受けたのだから、ギリシアなどの尻拭いをするのは当然である。EUは二酸化炭素の排出量の基準を冷戦終了によって東欧がEUに加盟する直前の1990年を基準に取り、しかもEU域内全体での削減目標にすり替えた。CO2垂れ流しの東欧の旧式生産設備を独仏の新型に置き換えれば簡単に達成できた。これは、日米、特に日本に対し、地球温暖化詐欺を吹っ掛けたわけだが、愚かな日本は京都議定書やルーピー鳩山まで産み出した。ユーロ危機を引き起しながら、今年も南アフリカのダーバンで、EUの利益のための国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)を開く図々しさに呆れる。

 そもそも、欧州連合EUは、リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギー(別名:青山栄次郎)伯爵の提唱した汎ヨーロッパ主義を濫觴となす。そのため、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーは、「EUの父」と呼ばれる。父はオーストリア・ハンガリー帝国駐日特命全権大使のハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵、母は東京牛込出身の日本人女性青山みつ(クーデンホーフ=カレルギー・光子)。父ハインリヒが在日中に、みつ(旧名)と出会い日本で結婚。クーデンホーフ=カレルギー夫妻の次男として東京府に生まれた(兄はハンス・光太郎)。因みに、アメリカ映画「カサブランカ」の「ヴィクター・ラズロ」のモデルである。日本人が近代に国際社会に登場しなければ、人種差別問題は近代のまま、有色人種は奴隷で、EUも統合していなかったと言える。

青山栄次郎伝  EUの礎を築いた男 [単行本] / 林 信吾 (著); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
posted by cnx at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Eu | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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